marumero1の日記

乳がん闘病日記

入院の準備

2023年8月1日(火)

家で入院前に揃えるものを確認したり、病院においてあった乳がんの治療リーフレットに目を通していて思い出す。そういえば、昨日のMRI検査の時に右の臀部に強い刺激を2回感じた。感覚的には、弱い雷が落ちたような...。骨シンチでは骨転移疑いとの診断だったけれど、すでに全身に転移しているとか、まさかないよね...。

先日、母に電話して乳がんのことを伝えておいたので、手術が決まったことを連絡を入れる。余計な心配をかけたくないので本当は黙っていようかと思ったのだけれど、病院では親族の病歴を何度も聞かれるので、母に確認しつつ乳がんのことを伝えることにしたのだ。

母は80歳で記憶力がだいぶ衰えているので、同じことを何度も質問してきて私は説明を繰り返す。前に電話で伝えたけれど母は忘れてしまったようなので、再度、コロナで面会はできないことと、病状は軽いようなので心配はいらないと何度も伝える。やっと電話を切ると、30分程して母から電話があり、入院日の確認と、お見舞いはどうしようかと聞かれてもう一度同じ説明をする...。

子供の頃から母が苦手だった。母から電話がかかってくる度に、私の胃はキュッと縮む。せめて静かな気持ちで手術日を迎えたいけれど、また電話がかかってきそうだなぁ。

入院中は時間を持て余すそうなので、動画をタブレットにダウンロードしたり、オフラインゲームをインストールしたり、無料で読める本をいくつかダウンロードした。少しずつ準備を進めていこう。

 

最終検査と診断結果

2023年7月31日(月)

今日は午前中にMRI検査を受け、今までのすべての検査結果を見て今後の治療方針が決まります。結果を待つだけの日々がやっと終わる。

諸々の検査の結果を確認し、部分切除とセンチネルリンパ節生検に決まった。恐れていたよりは良い検査結果だった。唯一気がかりなのが、骨シンチの結果、骨(特に腰部)に転移の疑いがあるとの所見。ただし、診断結果は“要経過観察”であるのと、他の検査の結果から総合的に考えて転移はないだろうとの判断で、午前中のMRI時に腰に反応はあったのが気になるものの、先生と相談しPETは行わず、手術で部分切除して経過観察することに決まった。

今後の予定は8月15日の午後に入院、16日の午後に全身麻酔手術、それから一週間程度の入院。手術後は安静にし、翌日の回診後から歩けるとのこと。
手術中に、切除した腫瘍とリンパ節をその場で検査し、リンパ節への転移を調べて、リンパ節を一部切除するのか全部切除するのか決めるとのこと。

その後、入院手続きの窓口で諸々の説明を受けたけれど、初めての入院なので説明してもらった内容がなかなか頭に入らない。今日も丸一日かかった...。

入院時に保証人として別世帯の誰かを立てるか、5,000円の保証費を払う必要がある。夫と相談し、実家に手間をかけたくないので5,000円の保証費を払うことにした。前払い金として多めに事前支払することで済むならぜんぜん構わないのに、未だにこういう古いシステムなんだなぁ。

 

診療料:約7,000円

また検査

2023年7月13日(木)

より詳細な病状を知るため、今日は骨シンチと心エコーを受けました。
検査のためしょうがないとは言え、狭いところに入るのは苦手なのでストレスを感じます。

午前中に注射し、午後に予定されている骨シンチを待つ間に心エコーを受けます。検査は一日がかりなので、今も働いていたら時間的にも精神的にもかなりの重圧だっただろう。3月末で仕事を退職していて本当に良かった。前職は残業が多かったし、退職するための諸々の準備に1年もかかったから。

7月末にもう一つ検査を受けて、治療方針が決まる。それを待っている間は他のことをしていても上の空で、集中できない。つい悪いほうに考えてしまう。黒い雲が立ち込めているようでどんよりと不安だけど、根拠のない不安をを思いついたままに夫に話して負担をかけたくないので、そっと飲みこむ。

ガンになるのが夫でなくて、私で良かったと思う。彼が苦悩するのを傍で見ているのはとても辛いだろうから…。もし検査の結果、長生きが難しそうだったり彼に迷惑をかけるようなら、いっそのこと早めに離婚して、彼には別の女性と再婚して幸せになってほしいな…。

造影剤の副作用か、精神的なストレスなのか、普段は鉄の胃袋なのに今日は食欲がなくて吐き気がする。こういう状況になると、自分の器や精神的な強さが試されるなぁ。できるだけ平静を保って、この状況を乗り切ろう。

 

診察費:約20,000円

歯医者さんとちいかわらんどTokyo Station

2023年7月12日(水)

歯が弱いので定期的な歯科検診を欠かさないようにしています。
新橋の歯科医院で歯をクリーニングしてもらった後、東京駅のちいかわらんどTokyo Stationに寄り道することにしました。星といっしょライトのガチャがあったら欲しいなーと思って。

お目当てのガチャはとうに売り切れでしたが、魅力的なグッズがいろいろあって目移りします。くまなくグッズをチェックしていくと、かわいいメモ帳に目が留まりました。表紙はちいかわとハチワレの後ろ姿で、夜空を見ながら”こんな日が…ずーっとつづくといいよね…””うんッ”というシーンが切り取られています。これを見てドキッとしました。そうだ、私乳がんなんだ…。いつまでも今の生活がつづかないかもしれないんだ…。昨日までは好きだったセリフが、今日はナイフのようにジワッとくる…。
続いてハチワレの”やりたいことリスト”が目に入る。死ぬまでにやりたいこと、か…。

こんなのジョークにもならないし誰にも言えないよ…。エーン。

世界は今までと変わらないのに、乳がんになっただけで世界の見え方がこんなに急に変わるんだなぁ。

 

 

 

 

乳がんの宣告

2023年7月11日(火)

生検の結果、ルミナールBの乳がんだった。
乳がんは昔と違って治療方針が確立されていて、私の場合はがんが2cm以下と小さいので、さらに検査をした上で、A.部分切除手術→放射線治療、またはB.化学療法→部分切除手術→放射線治療となるらしい。

問診後に血液検査、X線、造影CTを受けて、2日後にも別の検査を受けることになった。
今後の予定は、7月末に最後の検査を受けてからAまたはBの治療を開始する。治療開始まで期間が開くけれど、その間に乳がんが進行する心配はないし、通常通り生活して問題ないとのことで、少しホッとする。

手術後は一週間の入院が必要で、治療はトータルで半年から1年位かかるということかな。先生は”大丈夫だからね”と言ってくれたけれど、さすがに気分が凹む…。
帰宅した夫に”乳がんだといわれたけれど大丈夫だから…”と説明していたら涙が出そうになったけれど堪えて、明るく淡々と話した。

乳がんと言われて気は重いけれど…。宣告されてショックを受けただけだから、大丈夫大丈夫、と自分に言い聞かせた。これから検査があるし、治療はまだ始まってもいないのだから。

 

診察費:約15,000円

乳腺外科の受診

2023年7月3日(月)

問診、マンモ、超音波検査と続き、しこりの形が良くないので生検を受けることになった。生検は麻酔をするので痛くないけれど、音が大きくてちょっと怖い。傷跡に大きなバンドエイドをあて、当日はお風呂に入れない。
念のため痛み止めを処方されたけれど、ほぼ痛みはなかった。

生検の結果がわかるのは一週間後。ちょっと不安だけどどうしようもないので、いつもどおりの生活を送る。

 

診察費:約14,000円

 

右胸の違和感

2023年6月26日(月)

シャワーを浴びていて、ふと右胸にゴムボールのような小さい固まりを感じた。まさかとは思うけれど、何だか気になる…。
そういえば2022年12月に人間ドックを受けた時、乳腺超音波検査の結果が”6か月後に再検査”となっていたので、6月26日に再検査を受けることにしました。

クリニックでかなり入念に超音波検査をした結果、さらに詳しい検査を受けたほうがいいということで、乳腺外科のある専門病院へ紹介状を書いてくれることになりました。
怖いのにきちんと婦人科を受診したことは偉いと褒められ、受診先の病院で何かあれば相談に乗るからと言ってくれた。
てっきり今日の受診で終わると思ったのに、紹介状って…。お医者さんの様子が少し不穏だなぁ…。
引っ越して数年なので地元の良い病院を知らなくて、いくつか通いやすそうな病院を教えてもらった。それぞれのウェブサイトを見て悩んだ末、電車で1時間ほどの大学病院に決めました。

 

診察費:約2,000円